※こちらは2017年7月に書かれた記事です。文中の放送スケジュールなどは記事執筆時のものです。
7月22日(土) 放送の〈ピタゴラスイッチ「ビーだま・ビーすけの大冒険スペシャル!」〉では、ビー玉兄弟が活躍する長編ピタゴラ装置が特集されました。中でも注目なのは、この装置に出てくる不気味な黒玉の集団。ビーすけたちを執拗に追い回す黒い玉たちの正体とは一体!?
大人気の連作長編ピタゴラ装置
7月22日夕方に放送された〈ピタゴラスイッチ「ビーだま・ビーすけの大冒険スペシャル!」〉。タイトル通り、ピタゴラスイッチ名物「ピタゴラ装置」の中でも人気の高い2つの連作長編装置「ビーだま・ビーすけの大冒険」と「ビーすけを救え! ビーだま兄弟の大冒険」を特集したものです。しかしこのタイトルにはまだ続きがあります。それは「黒玉軍に気をつけろ」というもの。
「ビーだま・ビーすけの大冒険スペシャル! ~黒玉軍に気をつけろ~」――そう、2つの長編装置の中でビーすけたちを追い回す黒い玉たち、彼らには「黒玉軍(くろだまぐん)」という名があったのです! 今回のスペシャルでは謎に包まれた「黒玉軍」の正体の一端が明かされました。
「ビーだま・ビーすけの大冒険」とは?
今回のスペシャルに触れる前に、そもそも「ビーだま・ビーすけの大冒険」とは何なのかをおさらいしておきましょう。
ことの発端は2015年8月に放送された『ピタゴラ装置大解説スペシャル』です。「ピタゴラ装置」に込められた知恵や技を解き明かそうというこのスペシャルの中で、1つのビー玉を主人公とし、全体を通じるストーリーに従って展開する長編のピタゴラ装置が披露されました。これこそが「ビーだま・ビーすけの大冒険」なのです。
ビータ、ビーすけ、ビーゴローは1つの家で暮らす3兄弟。ある日、ビータとビーゴローが何者かに捕らえられてしまう。1人残されたビーすけが勇敢にも敵の陣地に単身乗り込んで兄弟たちを助け出し、無事3人で帰還する――ここまでが「ビーだま・ビーすけの大冒険」のストーリーです。
放送されるや大きな反響を呼んだこの装置には、その後、続編が作られます。それは2017年正月の特番『大人のピタゴラスイッチ~ピーマンとハトと数学~』中で放送された「ビーだま兄弟の大冒険」というピタゴラ装置です。(放送画面では「ビーすけを救え! ビーだま兄弟の大冒険」となっていますが、番組サイトの “うたのコーナー” では「ビーだま兄弟の大冒険」とされています。なお2つの装置のうたは、ともに作詞:佐藤雅彦さん・内野真澄さん、作曲:栗原正己さん、うた:浜崎貴司さん・ピタゴラ少年少女合唱団の皆さん、です。)
今度はビーすけが捕まった!
場面は前回の大冒険から数か月後。元通りに暮らす3兄弟ですが、ビータとビーゴローは捕らえられたことにより心に傷を負っていました。「勇気が出るドングリ」の噂を聞いたビーすけは、そんな二人のために森へ探しに出かけます。しかしそれは敵の罠だったのです! 囚われの身となったビーすけを救うため、今度はビータとビーゴローが立ち上がります。幾多の困難を乗り越えついに救出成功、兄弟たちは全員で無事家に帰ることができ、ビータとビーゴローは勇気を取り戻します。
こうしたストーリーを持つ2つの長編ピタゴラ装置、テレビの前で思わず手に汗を握りラストシーンに感動を覚えた方も多いことでしょう。ただ、それと同時にこんな疑問も感じなかったでしょうか。「ビーすけたちに無線で司令を送っているのは誰だろう?」「あの黒い玉たちの目的は何なんだ?」と。
「ビーだま・ビーすけの大冒険スペシャル! ~黒玉軍に気をつけろ~」では、こうした謎のうち、黒玉たちの正体を一部ではありますが垣間見ることができました。では今回のスペシャルについて見ていくことにしましょう。
なぜ黒玉軍はビーすけたちを付け狙うのか
2015年夏の『ピタゴラ装置大解説スペシャル』で一躍脚光を浴びたビーすけたちですが、実はそれ以前にも我々は彼らの姿を目にしていました。ピタゴラ装置にはしばしばビー玉が登場しますね。そしてその任に当たっていたのがビーすけたちなのです。装置の一部としてしか見ていなかったあのビー玉1つひとつにキャラクターがあったとはびっくりです。
様々な装置で存在感を示すビー玉たち。しかし光があれば同時に影もまたあります。ピタゴラ装置でビーすけたち兄弟が活躍する一方、彼らを妬ましく思いながら眺める黒い集団が……そう「黒玉軍」です。
画面には黒玉軍のアジトと思われる場所が映し出されます。並んだ黒玉たちの前には、台に乗ったひときわ大きな黒玉。メンバーたちを前にドスの利いた声で感情を露わにしています。曰く「色々な装置に登場できてうらやましい」「懲らしめてやる」。同調する黒玉たち。黒玉軍の言い分はあまりにも身勝手ですが、世間ではこうしたことから少なからぬ悲劇や犯罪が起きているのもまた事実。ついに黒玉軍はビータとビーゴローをさらってしまうのです。(この黒玉軍のリーダー、後の場面でメンバーから「王様」と呼ばれていました。ということは、ここは黒玉の王国なのでしょうか? それにしても、王様にしては器が少々小さいような……。)
これが長編装置の第一作「ビーだま・ビーすけの大冒険」の始まりです。あの装置の裏にはこうしたドラマがあったのですね。しかし皆様ご存知のように、ビーすけの決死の行動によって黒玉軍の企みは失敗してしまいます。
黒いヤツらは諦めない
3人揃って家に帰ることができ「めでたしめでたし」といきたいところですが、これですっぱりと諦めないのが悪役の常。画面には再び黒玉軍のアジトが映され、何やら邪悪な計画が進行している模様です。罠の準備ができたという報告を聞いて「例の噂を流すのだ」と指示する黒玉王。“例の噂” とは、第二作「ビーだま兄弟の大冒険」の発端となった「勇気が出るドングリ」のことに違いありません。ビーすけが兄弟のために探そうとしたあのドングリです。なんと「勇気が出るドングリ」の話自体が黒玉軍の策略だったとは!
まんまと森で捕らえられてしまうビーすけ、救出に向かうビータとビーゴロー。第二作目の装置が描いたように、兄弟たちの結束は黒玉軍の陰謀を再び打ち破りました。しかしそれでも諦めないのが悪役の悪役たるゆえん。黒玉たちの野望はいまだ潰えてはいません。今回のスペシャルの最後に「特報」として次なる装置 “EPISODE3” の予告がなされています。
新たな展開が? EPISODE3
今のところ出ている情報は、
・新展開! 黒玉軍の王子が登場!?
・ビーすけたちにさらなる大ピンチが
・今までをはるかに超える大スペクタクル
といった断片的なものです。いずれ続報があるでしょうから、何か分かればこちらのブログでもお知らせしたいと思います。
EPISODE3の撮影は快調に進んでいるとこのこと。お披露目の機会は発表されていませんが、もし今年もあるなら夏のスペシャルあたりでしょうか。まだ黒玉軍の全容は明らかになっていません。また、ビーすけたちに無線でアドバイスを送っている人物が誰なのかについても分からないままです。これらの謎は次作で明らかになるのか? まさに「乞うご期待」!
→“ビーすけ” エピソード3も! 「大人のピタゴラスイッチ~想像力としかくい穴~」2018年元日放送
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☆ピタゴラスイッチ
【放送スケジュール】
土曜 午前7:45~8:00 Eテレ
※再放送 月曜 午後3:45~4:00
☆ピタゴラスイッチ ミニ
【放送スケジュール】
月~金曜 午前7:30~7:35
水曜 午後5:35~5:40
隔週金曜 午前10:10~10:15
放送はいずれもEテレ
2017年 8月6日(日) 16:45~16:55 Eテレ
2017年 8月12日(土) 13:50~14:00 Eテレ
2017年 10月9日(月・祝) 0:25~0:35〔10月8日(日) 深夜〕 Eテレ
2017年 10月9日(月・祝) 10:00~10:10 Eテレ
「ビーだま・ビーすけの大冒険」3部作を一挙まとめて放送! さらに “黒玉軍による黒玉装置” 初公開!
“エピソード3” までを網羅した超・完全版〈ビーだま・ビーすけの大冒険スペシャル!~完結編~黒玉軍の野望〉が、次の日程で放送される予定です。
・2018年 7月28日(土) 16:25~16:40
〔再放送〕2018年 8月6日(月) 19:20~19:35 / 8月12日(日) 16:45~17:00
※放送はいずれもEテレ
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