『おかあさんといっしょ』、9月21~25日の「今週の歌」は『ぶんぶんブランコ』です。
揺れる、揺れる!
公園や幼稚園・保育園などの遊具と言えば?――もしこんなアンケートを取ったとしたら、やはりすべり台、シーソー、そしてブランコが上位に来るのではないでしょうか。この歌の主役はブランコ。小さな頃を振り返る時、皆さんきっとブランコについての思い出をお持ちのことと思います。
座ったり立ったり、一人乗り二人乗り、遊び方も意外とバリエーションがあるし、ゆっくりと穏やかに動かすことも身体が飛び出すほど思い切り揺らすことも。前と後ろに揺れる動きを繰り返すだけなのにいつまで乗っていても飽きることがありません。ブランコに乗る時に感じるめまいにも似た浮き上がるような感覚や「このまま放り出されちゃうのでは?」というちょっとした恐怖感――ブランコは「生まれてから最初に経験するジェットコースター」なのかもしれません。
「ぶんぶんブランコ」ではそんなブランコの様子がいきいきと描かれています。ぶんぶん漕ぐと首の長いキリンさんに並び、もっともっと漕ぐと空の雲、ついには宇宙まで! それに連れてメロディーも勢いを増して途中から半音上の調に。はっきりと調が変わるのはこの1回だけですが、ところどころ現れる半音階的な音の変化が、時にゆったりと行き来し時にどんどん加速するブランコの揺れを感じさせてくれ、まるで一緒に乗って揺られているような気分になりますね。
2013年9月の「月の歌」です
2013年9月の「月の歌」として作られたこの曲、作詞・さいとういんこさん、作曲・悠木昭宏さんによるものですが、このお二人は「月の歌」として他に『チキンダンス』『まるまってる・のびている』『こまったゾウさん』を生み出した名コンビ。また、さいとうさんは『ぐいーん・ぱっ!』の詞(作曲・はしもとひろしさん)を手掛け、一方の悠木さんは『ほしぞらカーニバル』『そよそよの木の上で』などの編曲を担当するなど『おかあさんといっしょ』の「月の歌」とはお二人とも深いつながりがあります。
さいとういんこさんは『NHKみんなのうた』で放送された『6さいのばらーど』などの作詞でも知られていますね。また作詞家としてだけでなく「斉藤美和子」のお名前で歌手としても活躍されています。悠木昭宏さんは『おかあさんといっしょ』以外にも『ピタゴラスイッチ』の歌『…の中をよく見たら』や『母と子のテレビ絵本』の音楽などこどものための作品を数多く創作されています。
※「ぶんぶんブランコ」を収録したCD・DVDなどについてはこちらをご覧ください。
→「ぶんぶんブランコ」CD・DVDリスト
※音楽ダウンロードサイト【レコチョク】で「ぶんぶんブランコ」を単品購入することができます(¥250-)。下の画像をクリックすると【レコチョク】トップページにジャンプしますので、検索窓に「ぶんぶんブランコ」と入力して検索して下さい。
☆おかあさんといっしょ
【放送スケジュール】
月~土曜 8:00~8:24 Eテレ
※再放送 月~金曜 16:30~16:54、土曜 17:00~17:24