見終わってモヤモヤ!? 新番組「もやモ屋」


小学校3・4年生を対象とする新しい道徳番組『もやモ屋』のパイロット版「サヨナラのプレゼント」が、2018年10月27日(土) 午後4:50から、Eテレで放送されます。

【2018年12月14日追記】
〈もやモ屋「サヨナラのプレゼント」〉が、次のように「冬のテレビクラブ」内で放送されます。
2018年 12月21日(金) 午前9:00~9:10 Eテレ

舞台は不思議な映画館

新番組『もやモ屋』の舞台となるのは、ちょっと不思議な映画館「もやモ屋」。何が不思議なのかというと、この映画館で上映されるのは、見終わったとき心に “モヤモヤ” が残ってしまう映画ばかりなのです。

見た後の爽快感や感動は映画鑑賞の醍醐味! けれど人間の心は複雑怪奇、『水戸黄門』のように「悪を懲らしめハッピーエンド!」ばかりでは満足できないようです。エンドロールが映し出される中、何か割り切れない思い、スッキリしない感情や疑問を持つような映画に惹きつけられるのもまた事実。

今日もまた、そんな “モヤモヤ” を求めてお客さんが「もやモ屋」へ……。

「時々迷々」の後継

Eテレでは、同じく小学校3・4年生向けの道徳番組として『時々迷々』が現在放送されています。『もやモ屋』はその後継番組として位置づけられ、2019年度後期からのレギュラー化を目指しているとのことです。10月27日(土) に放送される「サヨナラのプレゼント」は、レギュラー化のためのパイロット版と言えるでしょう。

「サヨナラのプレゼント」ストーリー

今回の主役は、鉄道模型が好きなユウキとミズト。大の仲良しの二人ですが、ミズトが最近サッカー仲間と遊び始めたことで、次第に距離が生まれてきます。そんな中、ミズトが転校することに。お別れの日、ユウキはプレゼントを贈りますが、その中身とは……。

映画の後には観客役の人たちがホンネトークを繰り広げ、最後に「キミならどう思う?」と問いかけます。

増える “モヤモヤ系”

ここ数年のEテレ学校向け放送では、番組内で “答え” を出さず、見終わった後にこどもたちが自ら考えたり議論したりすることを促すタイプが増えてきているようです。『もやモ屋』と同じ道徳では『ココロ部!』がそうですし、『時々迷々』の中にもそういったお話が見られます。また、理科では『考えるカラス』があります。不定期放送ながら毎回話題となる『昔話法廷』も結論は視聴者に委ねられています。

番組の中で「問題提起→考察→結論」が済んでしまうタイプの学校放送に慣れ親しんできた私は、その場で答えが分からないとそれこそモヤモヤしてしまいますが、そんな思いを感じる方はけっこう多いのではないでしょうか(笑)。しかし、自ら調べたり考えたりというプロセスはやはり大切ですね。

現在、学校教育の世界では、2017年度に示された新しい学習指導要領への改訂スケジュールが進行しています。改訂のポイントの1つは「主体的・対話的で深い学び」ということです。先程挙げたいくつかの番組の方向性は、こうした考え方を先取りしたものとも言えるでしょう。

教育界の流れを考えると、こうした “モヤモヤ系” の番組は今後さらに増えていくかもしれません。

☆もやモ屋「サヨナラのプレゼント」

【放送スケジュール】
2018年 10月27日(土) 16:50~17:00 Eテレ
【出演】野間口徹、早見あかり、村杉蝉之介 【声】江原正士

◆番組ホームページ
〔NHK for School〕もやモ屋


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