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　俳優・香川照之さんが、自らの昆虫に対する情熱と愛を惜しみなく注ぎ込んだ番組『香川照之の昆虫すごいぜ！～トノサマバッタ』が、10月10日(月・祝) 午前9時からEテレで放送されます。

とびきりの昆虫マニア

　香川照之さんと言えば、歌舞伎の二代目市川猿翁さんと女優・浜木綿子さんの間に生まれて東京大学卒業後にデビュー、NHK大河ドラマ『利家とまつ～加賀百万石物語～』(2002年) での豊臣秀吉役など数々のテレビドラマや映画作品等で活躍している俳優さん。また2011年には九代目市川中車を襲名し歌舞伎界にも進出するなど華々しい経歴の持ち主ですね。

　そんな香川さんには熱烈なボクシング・ファンというちょっと意外と思えるような一面があることは時折話題に上りますが、もう1つ、香川さんは昆虫を愛してやまない “超” が付くほどの昆虫マニアという顔も持っているのです。そののめり込み具合は、かつてある番組で「俺は役者になってなかったらもう昆虫学者だから」と語ったことがある程。

事の発端は……

　『香川照之の昆虫すごいぜ！』制作のきっかけは、香川さんが今年5月に民放へ出演した際「Eテレで昆虫番組をやりたい！」と話したこと。それを見ていたNHKのチームが香川さんの期待に応えるべく企画をスタートさせ出演のオファーを出したところ、もちろん香川さんは大乗り気。顔合わせの時からやる気全開で、昆虫について熱弁する香川さんを誰も止められなかったとか。なんと自身で「取り上げたい昆虫リスト」まで作成してきたものの、載っている昆虫がマニアックすぎて実現には至らず、結局トノサマバッタに落ち着いたのだそうです。

　今回の番組では、香川さんが並々ならぬ愛を注いでいるというカマキリの着ぐるみを自ら着込み、全身「カマキリ先生」となって昆虫のすごさ・面白さをたっぷりと伝えます。

実はメス!? 香川先生カマキリ

　実際に番組を制作する過程に入ると、香川さんの番組にかける思いはさらにヒートアップ。着ぐるみについても「リアルな着ぐるみがほしい」「もっと精巧に」「触覚をつけられないだろうか？」と次々に要望を出し、試着の段階では「トゲの位置が違う！」など細部に渡って指摘、香川さんのこだわりが詰まった仕上がりとなりました。特に雌雄に関しては、「メスは体も大きくて見た目もきれいなので、ぜひメスにしてほしい」という香川さんから強いリクエストがあったとのこと。

　なぜこれほどまでカマキリに思い入れがあるのかというと、それはカマキリがきっかけとなって「昆虫マニア」への道を歩み始めたから。こどもの頃の香川さんは、カマキリを捕まえて部屋でじっと観察するのが好きだったそうです。

　番組のためのロケでは暑さの厳しい多摩川河川敷で時が経つのも構わずひたすらトノサマバッタを追い求め、トノサマバッタのジャンプを体感するため自分自身クレーンに吊るされた香川さん。その「昆虫愛」の結晶『香川照之の昆虫すごいぜ！』は、10月10日午前9時から30分間、Eテレで。お見逃しなく！

こちらもぜひ

　この番組をさらに楽しむためにぜひ見てもらいたいのが、NHK公式サイトNHK for School「すくどう」に用意されているものすごい図鑑の「トノサマバッタ」。高画質な写真を回転・ズームさせながら上下左右360°全方向から立体的に観察できる上、体の各部分についての説明や解説動画まで見ることができ、今回の番組の中でも使用されるとのことです。

→ものすごい図鑑 “トノサマバッタ”

　いきなりトノサマバッタのアップが映し出されますので、昆虫が苦手という方はご注意を。また観察する際、インターネットの環境によっては読み込みに時間がかかる場合もあります。この図鑑には他にカブトムシとモンシロチョウも掲載されていますが、どれもとても興味深い内容です。

☆香川照之の昆虫すごいぜ！「トノサマバッタ」

【放送スケジュール】
2016年 10月10日(月・祝) 9:00～9:30　Eテレ
※再放送
10月23日(日) 16:30～17:00
11月20日(日) 午前0:30～1:00〔11月19日(土) 深夜〕
【出演】
香川照之、寺田心、山内芹那
【語り】
石澤典夫

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