昔話法廷、新作「ヘンゼルとグレーテル」「さるかに合戦」放送~夏のテレビクラブ2017


 よく知られた昔話を題材に架空の裁判を行う『昔話法廷』の新作が、「夏のテレビクラブ2017」の一環として8月に放送されます。今回取り上げられるお話は「ヘンゼルとグレーテル」(14日) と「さるかに合戦」(15日)、いずれも午前9:30開廷です。

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昔話の登場人物を裁く異色法廷劇

 誰もがよく知っている昔話、そこに登場する人や動物が物語中の行動のために裁かれるとしたら?――何とも奇想天外な法廷劇、それが『昔話法廷』です。

 『昔話法廷』は、小学校高学年から中学・高校を対象とする学校向け番組として制作されています。ただしテレビでは年間を通したレギュラー放送枠は持たず、各校の必要に応じNHK for School ウェブサイト上で活用するという形を取っており、一般のご家庭にはあまり馴染みがないかもしれません。テレビで見る機会としては、夏休みなど長期休暇の特別編成時に集中して放送されるほか、時には夜遅い時間帯に流されることもあり、そうした際に『昔話法廷』を知ったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

判決を下すのは、あなた自身!

 これまで裁判にかけられたのは「白雪姫」の王妃、「カチカチ山」のウサギ、「浦島太郎」の乙姫などなど。洋の東西、人か否かを問わず様々な登場者が罪状を突きつけられてきました。ある者は罪を悔い、またある者は真っ向から全面否定と裁判での様子も十人十色。

 昔話の世界の住人が現代の裁判所へ現れるわけですから、法廷風景も普通ではありません。着物を着た「舌切りすずめ」のスズメが人間の裁判官の前に立つ図などはかなりシュールです。けれど審理シーンは本格的。裁きの場には被告人だけでなく証人が呼び出され、検察側・弁護側双方が主張を通そうとあの手この手を尽くします。時には証人から思ってもみない発言が飛び出し状況が一変することも。小・中・高生のための番組ではありますが、何が真実なのか大人でさえ思わず考え込んでしまう場面もしばしばです。

 さらに “モヤモヤする” ことに、最後まで見ても肝心の判決を知ることができないのです。『昔話法廷』の特徴は、番組の中で結論を出さず見ている人に考えてもらうというスタイルにあります。裁判員役の人物が登場し、裁判の成り行きに従って揺れ動くその心理が描写されはしますが、評議に入る手前で話は終わってしまいます。どのような判決を下すのかは番組を見る人に委ねられる、つまり視聴者自身が裁判員となってこの摩訶不思議な法廷に参加することになるのです。

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新作は「ヘンゼルとグレーテル」「さるかに合戦」

 『昔話法廷』ではこれまで下に示した6つの昔話を取り上げてきましたが、2017年夏に新しく「ヘンゼルとグレーテル」「さるかに合戦」が制作されました。登場人物の心の動きが複雑にからみあうドラマにふさわしく、『昔話法廷』には横内正さん(「“浦島太郎” 裁判」浦島太郎役)など大物俳優やテレビ・舞台で活躍する実力派の方々が多数出演しており、今回の配役も楽しみです。また、『みいつけた!』の「おっす!イスのおうえんだん」メンバーである新井美羽さん(大河ドラマ『おんな城主 直虎』の直虎幼少期・おとわ役としてご存じの方も多いことでしょう)が「ヘンゼルとグレーテル」に出るほか、声の出演で『ムジカ・ピッコリーノ』ドットーレ・マルコ役の浜野謙太さん、『みいつけた!』でデテコなどを担当する内田慈さんも名を連ねています(浜野さんは「ヘンゼルとグレーテル」、内田さんは「さるかに合戦」)。普段Eテレのキッズ向け番組でおなじみのみなさんがどんな演技を見せるのか、こちらも注目ですね。

 「ヘンゼルとグレーテル」は8月14日(月)、「さるかに合戦」は8月15日(火)、ともに午前9:30からEテレでの放送です。なお、それぞれの前に『昔話法廷』の旧作が再放送されることになっています。(14日「“浦島太郎” 裁判」、15日「“三匹のこぶた” 裁判」、2日とも午前9:15~9:30)

☆“ヘンゼルとグレーテル” 裁判

8月14日(月) 午前9:30~9:46

 親に捨てられ森をさまようヘンゼルとグレーテル兄妹。二人をお菓子の家へ招き入れてくれたのは魔女だった。二人はその後かまどで魔女を焼き殺し金貨を持ち帰るのだが、それにより強盗殺人の罪に問われてしまう。事実は認めるものの、魔女を殺したのは正当防衛と主張するヘンゼルとグレーテル。果たして兄妹は強盗殺人を犯したのか、それとも単なる窃盗なのだろうか?

【出演】
小西真奈美、志賀廣太郎、松本穂香、平川和宏、二宮慶多、新井美羽、大柿友哉
【声】
浜野謙太

☆“さるかに合戦” 裁判

8月15日(火) 午前9:30~9:50

 カニの親子を殺したとして逮捕されたサル。青くて硬い柿の実を執拗にぶつけ、カニを粉々に砕いたのだ。自らの罪を認めるサルに対し、検察官は「残虐極まりない」と極刑を求める。一方、犯行は衝動的で計画性がなく、現在は十分に改悛していることから「サルは生きて償うべきだ」と主張する弁護人。

 シリーズで初めて死刑を取り上げる本作。テーマが重大であるためか、これまで1話15分となっていた番組枠を20分に拡大して放送される。

【出演】
小林聡美、小澤征悦、須賀健太、平川和宏
【声】
中村倫也、内田慈、浦上晟周

《これまでの昔話法廷》

( )内は被告人。

  • 三匹のこぶた(末っ子のこぶた…オオカミを殺した罪)
  • カチカチ山(ウサギ…タヌキを殺そうとした罪)
  • 白雪姫(王妃…白雪姫を殺そうとした罪)
  • アリとキリギリス(アリ…キリギリスを見殺しにした罪)
  • 舌切りすずめ(スズメ…おばあさんを殺そうとした罪)
  • 浦島太郎(乙姫…浦島太郎を殺そうとした罪)

※これまでの裁判は番組ホームページで見ることができます。

裁判員による評議のシーンを
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